やり直し!天体写真の画像処理(ワークフロー見直し)

天体写真(写真)

5月の新月期

5月の新月期はよく晴れて、天体写真の撮影もそこそこできました。

あまりに晴れ間が続きすぎて数日間サボったことは内緒です。分散して欲しいなぁ(ボソッ

まぁそれはともかく新しいレンズのテストなどもありまして、そこそこ奔走していました。

例えば

このレンズ(ただしニコンZ用)で天の川を撮った結果がこんな感じです。

Nikon Z7II / TAMRON 28-75mm F2.8 G2 (35mm F2.8) / 180X4sec / ISO1600

うーん、ひどいカブリだ。。構図はもうちょい南西に振りたいんですが

左下の部分に山があって無理でした(いっそのこと山入れて星景にすりゃ良かったか)。

まぁそういった諸々のことは置いといて、全体的になんか腑に落ちないんですよね。

そんなこんなで、こりゃどうしようも無いかなと、数日間、処理を諦めていました。

再処理

しかしせっかく貸し出してもらった最新レンズですし、なんとかならないかと格闘しました。

色々試してみたのですが、とりあえずまぁまぁ納得できたのが次の結果(元データは同じ)。

どうですか?カブリもほぼ処理できてそこそこ強調できたと思います。

もう少し天の川のクリアさは欲しいですが、低空だったということで。。

天体写真の画像処理ワークフロー

どこを変えたかということですが、フローチャート(っぽいもの)にまとめてみました。

大きな違いは一次処理を現像後にPhotoshopでやってしまった、というところなんですね。

早い話が太古の昔に使われていた方法に戻ったわけです。ただしこれだとフラット不十分

になってしまうので何度もフラットエイドプロと行ったり来たりになることが多いです。

本当はDSSで一次処理できればいいんですが、これを元にするとどうも上手くいかない。

何が悪いのかよくわからないんですが、ともかく色が変だったり出にくかったりします。

ちなみに昔はRAP2というソフトを使っていましたが、画素数の関係で使えないカメラ

が増えてきています(またダーク、フラットはできてもコンポジットはできません)。

ということで半ば処方箋ではありますが、旧来の方法でしばらくは対処していきます。

5月の新月期で撮った天体写真集

ともかく、どうにかこうにか天体写真、五月も撮ってきました。最後に写真集をどうぞ。。

SHARPSTAR13028HNT / Sony A7 mod. / 90X32sec / ISO1600 / GPD2 SS-one mod.

望遠鏡の方はかなり安定的に撮れるようになってきました。でも、、

また北ペリ撮っちゃいましたね^^;(3月に撮ったのすっかり忘れていました)。

FUJIFILM X-A3 / TT Artisan 10mm f/2.0 for X mount / 30X32sec (tracking), 30X4sec (fixed) / ISO6400

新星景も久々に撮ってみました。ちょっとカブリ取りすぎたかな。

この辺りは星野と星景で分けなきゃいけないところでいまだに塩梅がなかなか難しいです。

でも、FUJIFILM機はやっぱし星景写真に最適だと改めて認識させられた次第です。


6月はどうかな?いやーな梅雨がやってきますね。ただし今年は少し梅雨入り遅れるらしい。

新月期が前半側なので意外と忙しくなるかもしれませんね。

コメント

  1. UTO より:

    デジカメだとやっぱり、メーカの現像ソフトが優秀で、特に色彩については、高度な画像処理を行っていますから、現像を先ず持ってくるのが正解だと思います。

    コンポジットを行いたい場合は、現像後のTIFFをDeepSkyStackerにかけてみるのもありかな、と思いました。
    フラット補正は、撮影データと同じくらいの輝度で撮っておいて、現像設定を同じで処理すると、ほぼ上手くいくと思いますが・・どうでしょう・・
    過補正になる場合は、ステライメージには、ガンマフラットという奥の手があって、補正状況を見ながら設定も変えられて便利ですが・・(割とX-E2での天体写真では重宝してる機能)

    ダーク補正は、少なくとも、フジのX-Tranceでは不要で、昨今のミラーレス機ならなくても良いのではないかと思っていますが、どうなんでしょう・・?確か知人のEOS Rはダークレスで処理していたはず・・

    富士フイルム機、APS-Cなのが星景にはどうなのかなーとは思いますが、色合いは絶妙ですし、Hαも写るし、でいいですよね。
    ここのところの入手難と、レンズ値上げ、グローバルスタンダードな値付けで、ちょっと貧乏な日本だとお高く感じるのが残念ですが・・・

    • enif より:

      コメントありがとうございます。少し返信が遅れまして申し訳ありません。
      DSSの場合、どうも一次処理から始めると上手くいかないです。この辺りは専用カメラと少し勝手が違うみたいですね。デジカメは現像時点でそれなりに「見れる状態」ですし。

      今回はむかしながらのPSコンポジットでしたが、確かに現像後はDSS使っても良かったですね。次からそうします。
      あとはフラットですが、DSSは単に割り算(もしかしたら知らない機能あるかも・・)のはずですから、手持ちのソフトだとPSで合わせるか・・
      一応ステライメージも持っているのですがかなりバージョンが古いんですよね(V6)。

      しかしおっしゃる通り、ダーク減算はもう不要なレベルになっています。昔はアンプノイズをやっつけるために必須でしたが、今はほとんどランダムノイズしか出ないので。
      特にFUJIFILM機はローノイズ、星景写真を撮る上で絶妙な色合いが良いのですが、もはや入門機用意されていないのが・・
      まぁ最新機種は星空に関係ない機能がほとんどですし、中古でも十分活用できますから、そういったものを活用するしかないですね。

タイトルとURLをコピーしました