使用したレンズ:NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
しばらくNIKKORの最新レンズを使用する機会をいただくことができました。
基本的には広角側のテストを行なっていましたが、望遠も一本手元に来ておりました。
それがこの NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S と呼ばれる2022年発売の望遠レンズです。
野鳥撮影をはじめ動体用のレンズですが、仕様的には天体にも使えるはずです。
そこで夜明け前のほんのわずかな時間ですがこちらのレンズでも星空実写テストしました。
なお、カメラはZ7II、赤道儀はSkywatcher StarAdventurerを使用しました。
夜明け前のM8〜M20付近(Total:4分露光)
それでは早速、撮影結果をご覧いただきましょう。
いかがでしょうか。なお、カメラはノーマルなので少し発色が悪く感じると思います。
それでも(対象がとても明るいですが)しっかりその姿を捉えることができました。
星野描写もスッキリしていてとても良好です。目立つ収差もほとんどありません。
流石に高級レンズだけあって光学性能は非常に優れていると言って良いでしょう。
等倍レベルでもこの写り!
さらによりハイレベルなところを追求して四角ピクセル等倍像もご覧いただきます。
いや、このレンズも相当なレベルですよ。
カメラの画素数は約4500万と(そこそこ)高画素機と言えるものを使っています。
それで微光星のサイズが中央と周辺でほとんど変わりませんし収差もほぼありません。
明るい星に「割れ」がほんの少しあるくらいで天体写真レベルでも使えそうです。
流石に最新鋭の望遠レンズだけあってその性能は素晴らしいの一言です(2回目)。
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S と天体望遠鏡のコスパ比較
ということでやはり最新の望遠レンズは非常に高性能ということがわかりました。
最もNIKKORは望遠だけではなく、広角側も凄まじい写りを見せてくれましたが。。
しかしその分、非常にお高いものとなっていますからそこは覚悟してください。
またコスパを考えると正直なところ、星専で撮るならあまり良く無いと思います。
それは望遠鏡の方が同じ焦点距離でももっと口径が大きく、お求めやすいからです。
具体的には最近ならAskar、他にもBORGや反射系など選択肢は色々あります。
従って例えば野鳥用でこのレンズを買って、それを星に活用するのはいいでしょう。
しかし初めから星が目的ならもっと(コスパが)良い選択をした方がよいでしょう。
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