CP+2025で見てきた星空用カメラレンズ

天体写真(機材)
CP+2025行ってきた!今度はカメラレンズ編です。星景から星野まで、天体向けの明るくてシャープと思われるレンズをいくつかチェックしてきました。もちろん、新登場の中にも是非見ておきたいものがあって、簡単な実写テストを行うこともできました。

SONY FE 16mm F1.8 G

まずは新登場のレンズです。F1.8と明るい超広角レンズでまさに星景写真向きの一本。

通常、この画角でこの明るさを確保しようと思うと、どうしてもレンズは大きくなります。

今使っているVILTROXなんかがいい例ですね。しかししかし!このレンズはというと・・

めちゃくちゃ小さくて軽い

いやホント、びっくりするくらい小型軽量にできていて、本当にF1.8か?と思いました。

しかもAPS-Cならまだわかるんですけど、これでフルサイズに対応してしまいますからね!

実際に撮ってみるとこんな感じで、RAW段階でも思った以上に周辺光量が豊富でした。

ここまでコンパクトにできた理由は、おそらくなんですが歪曲補正はデジタルに任せたこと

またテレセントリック性はセンサーでカバーする方向性で、多少悪くてもという判断でしょう。

ちなみに最終編はこんな感じ。多少、倍率の色収差はあるかな?と見えますが、さて。

またライトの周りにフレア・ゴーストが発生していますのでコーティングは弱めかな。

ちなみに発売日は4月11日、店頭販売価格は14万円前後を想定しているとのことです。

確かにVILTROXより軽くて小さいですが倍近い値段差をどう見るか?といったところ・・

余談ですがこの日は僕の誕生日です。誰かプレゼントしてください(爆)

NIKKOR Z 35mm f/1.2 S

これも新登場のレンズとなります。フルサイズ対応の、いわゆる大口径準広角レンズです。

さらにNIKKORレンズの中でもSラインという、高性能が約束されているシリーズです。

試写コーナーがあったので、絞り開放にしてピントを外し、、玉ボケを作ってみました。

これを見る限り大口径らしい、周辺での口径食はかなり認められるかなと思います。

基本的にこの形のボケは周辺減光大きいレンズで見られるため、フラット補正必須です。

ただしボケに色にじみがあまり見られないので、軸上色収差はあまり無さそうです。

是非とも天の川〜さそり座のあたりを撮って星空実写テストをしてみたいものですねぇ・・

VILTROX AF 135mm F1.8 LAB

これはすでに発表済みのレンズですが、一度見ておきたかった中望遠レンズです。

値段はおおよそ15万円と、明るい135mmとしてはかなり抑え気味の設定です。

アポゾナーが18万円ですから、それ以上の写りなら星野写真用の新定番になるかも?

これも同様に開放玉ボケ作ってみましたが、多少の口径食は認められるように思います。

でもNIKKOR35mmよりはだいぶマシ。軸上色収差もあまり無さそうな感じです。

従ってテスト段階ではありますが、星野写真用としてかなり期待できる一本に見えました。

FUJIFILM GF 500mm F5.6 R LM OIS WR

こちらも発表済みレンズですが、ちょっと触って感動した望遠・単焦点レンズです。

まずはなんと言っても軽い。

空き缶じゃないか?と思うほどの軽さ

これには本当にビックリさせられました!回折光学素子でもないのに、何ででしょう?

ちなみにX用とGFX用で光学設計は共通になっているようです(つまり元々中判対応)。

これもGFX100SIIで玉ボケテストしてみましたが、流石に中判では周辺が少し苦しいか。

赤ハロっぽい傾向もありますね。しかしこのフォーマットに対応する光学系は貴重です。

望遠鏡だってVSD等を除けば、ほとんど対応範囲はフルサイズが限界ですからね。

余談:OM-3の星マーク

ここからは余談ですが、一応、カメラも幾つか見てきました。

しかし天体用としては特段優れているわけではないので「まぁいいかな」という感じです。

しかしOMSYSTEM OM-3に星マークを見つけてしまいまして、お伺いしたところ・・

「レーティング用です」

とのこと。なんだぁ。何か天体写真用の機能かと勘違いしてしまったじゃないですかぁ!

実際、OMSYSTEMのカメラには強力な手ぶれ補正を利用した天体向け機能があります。

例えば三脚固定コンポジットとか、追尾時のエラー補正とか、そんな感じですね。


ということでCP+でチェックしてきた星空用レンズのお話でした。最後に一言・・

誰かSony16mmを僕にプレゼントしてください。

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