SIGMA 14mm がさらにヤバくF1.4になった件

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超広角なのにF1.4!SIGMA 14mm F1.4 DG DN 発表

SIGMAの14mmと言えば数年前、F1.8という明るさを実現し話題になりました。

そればで相場はF2.8と決まっていた「常識」を覆してしまった一本となりました。

以降はこれに追従した超広角も出現しましたがやはり「最初の一歩」は偉大なもの。

そして今年ー

さらにF1.8->1.4とさらに大口径化された14mmが登場しました!

なお、今のところ SONY Eマウントおよび Leica Lマウントの2種類となっております。

もちろんフルサイズ対応のミラーレス専用レンズとなっています(D810Aでは使用不可)。

F1.4という明るさが意味すること

このレンズの特徴は「14mm F1.4」で伝わります。もはや説明不要なレベルでしょう。

さて、F1.4という明るさは(あくまで計算上ですが)従来レンズと口径比を比べると、

(2.8/1.4)^2 = 4.0

(1.8/1.4)^2 = 1.6

となります。これは露光時間をそれぞれ1/4, 2/3 に切り詰められることを意味します。

F2.8->1.4の場合は明らかに差を感じますね。それではF1.8->1.4はどうでしょうか?

仮にF1.8で30秒間の露光が必要だった場合、それを20秒に切り詰めることができます。

この「10秒の差」小さいようで実は結構大きいように感じます。

というのも最近はレンズがシャープになりすぎて簡単に日周運動がわかるようになりました。

結果、星を完全に点像で写すにはかなり露光時間の短縮が求められるようになっています。

14mmでも厳密に言うと20秒も露出できないくらいです(もちろん、画素数にもよる)。

そう考えると露出を2/3に短縮できると言うことはかなりのアドバンテージです。

肝心の性能は?MTFと作例に思ったこと

しかしいくら明るくても収差だらけでは意味がありません。そこのところはどうでしょう。

指標の一つとしてMTF曲線が提示されていますが、SONY F1.8と近いことがわかります。

いずれも超広角の中ではかなり優秀な部類だと思われます。

しかしSIGMAの方は最周辺で急激に変化が見られる点がやや引っかかるポイントです。

実際に作例を見ると重箱の隅をつつくレベルで見るとほんの僅かに星が伸びていました。

まぁ正直、目立つレベルではないのでつついても仕方ないような気がしますが。

なお、光学素子はFLDガラスも使われておりしっかりと色収差対策はされているようです。

星景写真に嬉しい機能が盛りだくさん!

ところでこのレンズ、作例も大半が天の川を含む「星景写真」でした。

つまりはじめから星撮りを目的として設計・製作をされているようです。

実際に14mmという画角は広く天の川を撮るときに好んで使用されることが多いです。

フルサイズ14mmで撮った天の川を含む星景写真の作例(Nikon 14-24mm f/2.8)

そして単に性能が高いというだけでなく様々なサポート機能も充実しています。

例えば三脚座やMFロックスイッチ、リアフィルターホルダーなどが標準装備です。

またレンズヒーターも取り付けやすい形状になっているようです。

細かいところまで気が利くレンズで、実際に撮る人が企画されたのかもしれません。

お値段と発売日ー思った以上にリーズナブル?

さて、それでは最後に実際に買うことを考えましょう。そう、お値段と発売日です。

まずは価格からチェックしてみたのですが。。

最安価格19,8000円(税込)

となっているようです(カメラのキタムラ等)。ほぼアポゾナーくらいのお値段ですか?

思ったよりも抑えてきたなと思うのは、周りの製品が値上がりしたからでしょうか。

また発売日は6月23日ですからもう直ぐです。。って梅雨真っ只中なんですけど!!

おそらく海外では天の川シーズンですからこのレンズの発売を急いだんでしょうね。

しかし日本国内ではせっかくのレンズが活かせない可能性が相当高いように思います。

もう少し早い時期、桜に間に合わせるかいっそのことペルセ群直前まで引っ張るか。

欠点を一つだけ挙げるとすればこの発売日くらいですかね。防湿庫入れるにもでかいし。。

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