OM-3 ASTROレビュー、第三弾は天体撮影におけるハイレゾの是非について触れていきたいと思います。三脚固定時や赤道儀追尾時にこの機能を使うことで、日周運動や追尾エラーの補正をするらしいのですが・・果たしてその効果のほどは?
OM SYSTEMのハイレゾショットについて
OM-3 ASTROレビュー、第三弾は「ハイレゾショット」の是非について検討していきます。
・・とその前になんですが、この機能、実は天体専用モデルではなくとも実装されています。
元々「M4/3で高解像を実現したい!」という要望の元、作られた機能みたいですね。

本来は12枚の画像を合成することで約5000万画素となり、解像力が上がる機能とのこと。
これを三脚固定、赤道儀追尾の際に使用すると「日周運動やエラーを補正」できるらしい・・
そのことは知っていましたが、果たして一体どれくらい機能するのか?試してみました。

OLYMPUS時代のインタビューで見かけたのですが、最近の手ぶれ補正は地球の自転も考慮を入れているそう。逆に言えばそのおかげで、手持ちハイレゾが天体撮影でも活用できるわけですね(多分)。
なお、ハイレゾショットには「三脚固定」と「手持ち」の2種類が用意されています。
星空の場合は基本的に後者を使うようです(前者は80MPになるが、星空用ではない?)
星景写真での効果
まずは三脚固定、星景撮影の場合にどれくらい効果があるか見てみましょう。
・従来方法(Mモード, 露出20秒)

・手持ちハイレゾショット(露出4秒, 12枚スタッキング)

・比較と設定について

なお、いずれも使用レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 FISHEYE PROです。
いかがでしょうか?違い、分かりますか・・?正直なところ
わかんね
だと思います笑。多少の色味や明るさは、現像や小手先の技術でどうにもなるところですし。
ただ、同じ結果が得られるのであれば、引き延ばしに耐えられるハイレゾに利点ありかな?
もう少し詳しくみてみましょう。特に木のシルエットあたりを拡大してみると・・
・従来方法(Mモード, 露出20秒)

・手持ちハイレゾショット(露出4秒, 12枚スタッキング)

今度は、はっきり違いが出てきました。上がMモード、下がハイレゾモード使用です。
基本的にハイレゾショットでは星空基準で追尾を行うようで、景色が少しブレてしまいます。
これは赤道儀を使い、少し露出をかけたような写りになっているような感覚ですかね。
従って景色のこと「だけ」を考えるなら、従来通り、Mモード使った方が良さそうです。
じゃあ、ハイレゾにはデメリットしかないのか・・?いいえ。そんなことありません!
それを証明するために、次の画像をご覧いただきましょう。

いかがでしょうか?ハイレゾモードを使うことで、星がほぼ点で写るようになりました。
最近のレンズはものすごくシャープで、センサーの解像度も非常に高くなっています。
だからたった20秒でも日周運動の影響が出てしまいますが、ハイレゾはほぼキャンセル可能。
また総露出時間が少し長くなる分、SNが良くなり画質も少し向上したという印象ですね。

星景写真における手持ちハイレゾショット、確かに効果はあるようです。ただしデメリットもありますので、目的に応じて使用すると良いでしょう!
望遠鏡撮影(〜星野写真)での効果
それでは次に、望遠鏡を使った撮影の場合(星野写真もほぼ同様)に検討してみましょう。
なお、使用した望遠鏡はf=200mm, F4.5です。また同じ光学系で同じ日に撮影しました。
・従来方法(Mモード, 露出240秒, 加算平均コンポジット16枚)

・手持ちハイレゾショット(露出60秒, 12枚スタッキング)

・比較と設定について

こちらはこのサイズでも、違いがあるように感じます。ただ、それは露出時間によるものか。
本当はそこも整えるべきだったかもしれませんが、時間がなかった(薄明早すぎ!!)
それでは次に、拡大して見てみましょう。北アメリカの「五大湖」付近を調べてみると・・

基本的には露出時間を長くとった方が、明らかにノイズが減っているように見えます。
また1枚あたりの露出時間も1分ではやや短いか。このモード使用時はF2くらいが欲しい。
もう一つ、ノイズの原因なんですが「ホットピクセル」が、やや目立つように感じます。
これは星の位置を合わせる時、同時に輝点もそのまま引きずられて合成されているようです。
従って、ハイレゾ使用時には基本的に長秒時ノイズ低減を「ON」にする必要があるようです。

ただ、そのように「ノイズ減算済」の画像を加算平均してもSNが上がりにくい可能性はあります。このあたりは要検討かなぁ、と思っているところです。
ハイレゾショットの是非
いかがだったでしょうか?天体撮影におけるハイレゾショット、確かに機能するようです。
ただ、利点・欠点それぞれありますので、状況に応じた使い分けになると思いました。
・星景写真
- 星空がメイン、地上がシルエットの場合はハイレゾショットが活きてくる。
- 一方、地上がメインの場合はMモードで「普通に」撮った方が良さそう。
・望遠鏡撮影、星野写真
- ハイレゾショットを使う時はボディ内ダーク減算が必須となる!
- F2以下の明るい光学系であれば、高解像と低ノイズ化を実現できそう?
明るい光学系が現れたら、よりこの撮影機能が注目されるのではないかと思っています。
やはり明るさ・・!明るさは全てを解決する・・

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