OM SYSTEM OM-3 ASTROレビューその2をやっていきたいと思います!今回は撮影に便利な機能や特性などと共に、実写データや天体専用カメラを使う上でのちょっとした注意点などについて、紹介していきます。
OM SYSTEM OM-3 ASTRO レビュー第二弾!
OM SYSTEM様に貸し出しいただき、実機レビューする事が叶ったOM-3 ASTRO。

今回は撮影に便利な機能を紹介しつつ、その写りや仕様上の注意点と言いますか・・
その辺りをまとめて書きたいと思います。

OM-3 ASTROレビュー、第二弾いきます!ちなみにPCだと右上にアフィリエイト広告が表示されます。広告ですが、より天文ブログらしさを引き出してくれます笑
撮影に便利な機能紹介!
撮影に便利なライブタイムバルブ
OM SYSTEMのカメラには、星空向きの機能が搭載されています(もちろん、機種による)。
これは天体専用だからと言うわけではなく、ノーマル機にも実装されています。
まず、触れておかなければならない点は「多彩なバルブ機能」ですね。本当に充実しています。

特に星野、星雲の撮影では上のように「ライブタイムバルブ」を使う事が多かったです。
- 通常のバルブ -> 露光にはシャッターを押し続ける必要がある。手を離すとそこで露光終了。
- ライブタイム -> 一回シャッターを押すと露光開始。もう一回押すと露光終了。
と言う違いがあります。いずれの場合もライブの名の通り、背面モニターに経過が現れます。
これが結構便利で、露出オーバーとかアンダーとか、一目でわかるようになっているんですね。

更新する間隔も設定する事ができますが、ISOにより更新回数の上限は決まっています。
場合にもよりますがおおよそ30~60秒くらいが適当ではないかと感じた次第ですね。
その間真っ黒だと光学系が暗すぎるし、逆に真っ白になったら感度等を下げるべきです。

そしてこのバルブ撮影時には、露出時間に「リミッター」をかけておく事ができます。
要するに一度シャッター押してしまえば、後は放置で4分後に撮れてるんですね(上の例の場合)。
この機能のおかげで、有線接続ができないカメラでしたがなんとか撮影できた感があります。

ただし、インターバル撮影機能とバルブ機能を併用できないようで、ずっとカメラの番をしている必要がありました。疲れましたが、なんだか懐かしい感覚です笑
他にもライブコンポジットなど、比較明合成星グル写真を撮影するときに便利な機能もあります。
改めて触ってみると、こんなにバルブ機能が充実したカメラは他に無い気がしますね。
星空AF
最近は、すっかり星空でも当たり前になりましたね、オートフォーカス。

当然ながら電子接点付きの対応レンズを使う必要がありますが、ほぼワンプッシュで合焦。
実際にMFでもピント合わせしてみたのですが、ほとんど撮影結果の違いは分かりません。
これなら下手にピントいじらない方がいいなと思ったレベルです。ただ、設定は必要です。
星空AF使用時の設定について

まずは動作モードを「精度優先」にしておきましょう。基本的にゆっくりでいいので。
実際にこの設定でAFを使うと「ジー」と言う音がして、数10秒くらい時間かかります。
大体はそれでピント合いますが、しかし雲が多い場合には上手くいかない事もありました。

またAF操作についてはAF-ON Start/Stopにしておきます。いわゆる親指AFですね。
まず、半押しは辞めた方が良いです。星空は一度合わせれば、基本的に再調整必要ないので。
(屈折式望遠鏡で温度によるピント変化がある場合は別だが、それも数時間スケールの話)
真ん中のAF-ONはずっとボタンを押してないといけないので、ちょっとだるい感じです。
従って、精度優先かつStart/Stopが一番使いやすく、しっかりピントを合わせらる設定です。
星空撮影に特化した感度特性!専用という割り切り
次に、こちらは公式ページで確認はできますが、その特性についても改めて確認します。
従来、メーカー純正の「天体専用機」はHαの感度は高いものの、ベースに対して3-4倍。
確かに発色は良くなるものの、いわゆる「改造機」に比べるとイマイチではありました。
またさらに赤外側にあるSIIに対する感度はあまりなく、領域によってはやや色が悪い。
従来の天体専用モデルは「専用」と言いつつ、若干の遠慮はあった。
これに対し、OM-3 ASTROの感度特性(あくまでもイメージ図とのことだが)を見てください。
OM SYSTEM OM-3 ASTRO 製品ページより
ほぼ700nm付近まで透過率が100%、SIIまでしっかりカバーする感度特性になっています!
これは本当にOM SYSTEMの天体専用に対する考え方の、すごく良い部分だと思っています。
もう完全に割り切って、星空だけ撮ることを目的にする・・この割り切りには拍手を送りたい!
この特性を反映するように、普通にOM-3 ASTROで写真を撮ってしまうと

真っ赤かになります。従って「普通のカメラ」としてはほぼ使用不可能となっています。

ただ、朝焼けや夕焼けのような「赤」が主題の場面だと人によっては好みに合うかも?本当にコッテリ、赤色が乗りますので。でもちょっと、カラーバランスはおかしいかな。
しかしカメラメーカーとしては、本当に思い切った仕様だと思いますね。
用途が限られるモデルを販売、しかもそれが天体専用とは・・本当にこの点は感謝です!
実写でも確かめられた「赤い星雲」の写りの良さ
すでに紹介記事でも載せましたが、その特性を反映するように、しっかりと写ります。赤色。

OM SYSTEM OM-3 ASTRO (60sec / F1.2 / ISO1600) / SS-one Tracker
いくつかの領域を撮影してみましたが、やはり一番分かりやすいのはこの「北十字」付近。
ノーマルだと紫っぽい北アメリカ付近がしっかりと赤っぽいです。その北アメリカですが

OM SYSTEM OM-3 ASTRO (60X12sec / F4.5 / ISO1600) / SVBONY SV545
望遠鏡を使った撮影もしてみました。こちらはハイレゾショット使用、計12分です。
(ハイレゾについてもちょっと調べたことがありますので、またまとめる予定です)
こちらは焦点距離200mmの鏡筒ですから、換算400mm。
コンパクトに星雲・星団を撮るシステムができますので、それも良い点だと思いました。
天体専用の注意点;赤ハロがより目立つ?
一方で天体専用、しかも割り切った感度特性という事で、注意が必要な点もあるようです。
やや赤ハロが目立ちがち?
という点です。次の例は、どちらも中央付近をクロップして、彩度強調をした状態です。

OM SYSTEM OM-3 ASTRO (10sec / F1.8 / ISO1600) / 8mm F1.8 Fisheye PRO

OM SYSTEM OM-3 ASTRO (60sec / F1.2 / ISO1600) / ED 25mm F1.2 PRO
いずれもシャープなレンズには違いないですが、超強調するとやや赤ハロっぽいのです。
これは、レンズ自体の特性かもしれないし、ピント調整すれば少し良くなるかもしれません。
ただ、恐らくなんですが今までのレンズ、天体専用なんて考えていなかったと思うんです。
だから650[nm]くらいをアッパーに考えて、収差補正すればいい。
ところが天体専用モデルはかなり赤外側に感度を拡張しているため、そうはいきません。
これはいずれ比べてみたいのですが「ノーマル」との違いはあるんじゃないかと思いますね。

この考えは、PENTAXの古〜いレンズカタログを見ていたときに出てきました。当時のタクマー、赤外フィルム用の人工蛍石を使用したレンズを製作していたんですね。その対応範囲は一般レンズを大きく超えるものでした。
もしかしたら今まで「割り切った天体専用モデル」がなかった理由の一つかもしれません。
レンズの設計値を超えて、収差が目立つようになるから・・(特に収差補正が弱い一眼レフ用は)
まぁでも、大幅な強調で見えてくるものですし、それよりも星雲の写りが良くなる方が大きい。
この程度のハロなら、ソフトフィルターを使えばほぼ目立たなくなるでしょうし。
ただ、一本二本、赤外側も考慮した設計の広角レンズがあっても面白いかと思った次第です。
充実した天体専用モデル・・まだレビュー続きそうです笑
いかがだったでしょうか。今回は機能面や特性を中心に紹介しました。
本当に天体専用カメラとして充実しているし、割り切りが素晴らしいと思った次第です。
一方、従来の特性と違い赤外側の感度を拡張したことで、レンズの欠点が目立ちやすい印象。
従ってレンズには改善の余地あるかな?と思いましたが、今後に期待したいところですね。
それにしてもこのカメラ、星空向きの機能が盛りだくさん。まだまだレビュー続きますね笑


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