CP+行ってきました(天文系ブースまとめ)

天体写真(機材)
今年もCP+に行ってきました!正直、天の川も撮りたかったので最初は乗り気ではありませんでしたが、VIPPASSもあることだしメーカーさんへの挨拶もあるし・・ということで現地に向かいました。結果としては疲れましたが様々な出会いもあり、参加した甲斐はあったかなと思っています。

Vixen(ビクセン)

まずは入場口から近かったこともありVixenブースにお邪魔させていただきました。

皆さんが一番興味を持たれていたのが新しい減速機構を採用した試作品の赤道儀です。

「現時点では開発中でどうなるかわからない」と何度も念押しされましたが

「揺動歯車」と呼ばれる今までとは異なる方式を採用する方針とのことです。

いわゆる波動歯車と似ているようで違う点もあるらしく、元は工業用のギアとのこと。

どちらかというと精度よりもパワーや耐久年数がウリになるみたいですね。

またコントローラーも新規開発予定で可能な限り無線化してしまう予定らしいです。

もちろん鏡筒も開発中でもうじき発売になるのがこのSDP65SSです。

VSDの子分(?)にあたるアストログラフという位置付けになるみたいです。

一つの特徴は「対物移動方式」のピント送り機構で、これによりフォーカサーを

スムーズに取り付けできるとのこと(ZWO社のEAFを想定)。

もちろん、専用レデューサも発売されます。周辺光量はフルサイズまで70%と十分。

ただ際周辺では星像が少し乱れるようで、どちらかというとAPS-C推奨とのことでした。

後でZWOのブースでも言われるのですが、やはりAPS-Cの売れ行きが一番いいみたいで。

各所ともその周りの製品群を中心に開発しているように見えましたね。

ZWO

お次は「赤缶」で有名なZWO。相変わらず意欲作が多くしかもコスパそこそこという感じです。

最近はカメラ本体にASIAIRやガイドカメラ等、全て収めようと目論んでいるようでした。

ただセンサーサイズ的にAPS-Cまでとの事で、自社の鏡筒との兼ね合いもあるし

何よりメーカーにとっても一番美味しいセンサーサイズの様で力を入れているみたいです。

さらにまだカタログに載ってない製品も展示されておりまして、それが「CAA」です。

いわゆる写野回転装置?の類でしょうか。販売価格は5万円程度を想定とのことでした。

これは複数夜にわたって撮影する時に毎回同じ写野を確実に得るために必要とのことです。

僕はあんまりやらないけど、モザイク時にも回転させて無駄を少なくしたりできるのかな。

これに加えてSeestar S30など順調に製品開発を続けているな、といった印象です。

余談ですがS30はVixenも代理店になるんですね。。

(こちらは兄貴分のSeestar S50。S30は初回入荷分が売り切れ、しばらく待ち時間です。)

Askar(アスカー)

アストログラフ系の鏡筒でよく話題になるのがAskarですが、今年はこじんまりした感じ。

というか去年と違ってサイトロンから少し離れたところに位置してました。何があった?

それはともかく、大小様々な屈折鏡筒が目を惹きます。

こちらは大体100mm以下のやはり「アストログラフ」が中心的存在になっています。

さらにさらに、なんと・・SS反射シリーズもリニューアルされているではありませんか!

デザインが黒ベースのものに統一されてより引き締まったという印象を受けます。だけど・・

肝心の副鏡周りは改善されてないなぁ。カバーはおろか、コバ塗りすらされていません。

昔はそれでもリーズナブルで明るいという利点ありましたが、これならイプの方が良さそう。

ただタカハシ製品は相変わらず不安定な状況が続いているみたいですけどね。。

ちなみに超弩級望遠鏡としてD=200mmのAPO屈折が展示されていました。博物館クラス!

サイトロンジャパン

ここ数年の傾向(といっても僕は2年目)として天文ブースで面積大きいのがサイトロン。

今年も色々展示してあったようですが、何故か他メーカーと少し離れた位置にありました。

一通りのものは見てきたつもりでしたが噂の「黒い箱」を見逃してしまった!!

言い訳をすると個人的には今そこじゃなくて、フィルターの事で頭がいっぱいなので・・

一方で赤道儀はまた新しい波動ギアタイプを計画しているようですね。

生産は胎内の工場で行われるということで、つまり国産の波動ギア赤道儀なわけです。

(ヒソヒソ話で町工場みたいなところを買い取って・・みたいな噂も聞こえてきましたが)

その他たくさんの製品が展示されていましたが昨年より少し縮小した?という印象でした。

ケンコーとBORG

そして別の意味で気になったのがケンコーとBORG。ついでに感があって、熱量が・・

特にBORGに関しては本当に激狭スペースの一部でしかありません。昨年はまだ

新素材のカーボン採用する!と熱弁されていましたが、今年はその影すらない状態で。

渡されたカタログも2020年のものでしたし。。とにかく、ついでに感がすごかったです。

一応76ED・Lみたいな筒があると嬉しいと伝えましたが、まぁ無理だろうなと思いました。


というわけでCP+天文ブースの現場視察でした!色々現場で皆様、さらにはメーカー様とも

お話いただく機会がありまして、行ってよかったとは思っております。しかし

この3日間、結構天気良かったんだよなぁ・・

コメント

タイトルとURLをコピーしました