この度、Vixenさんより発売されて間もないアストログラフ、SDP65SSを貸し出しいただきました。今回は顔見せ程度ですが、作例も何枚か撮りましたので紹介しておきます。小型VSDと謳われていますが、確かにそのエキスをギュッと凝縮したような望遠鏡です。
小型写真鏡 Vixen SDP65SS
今年(2025年)の3月、新たにVixenから撮影用の望遠鏡が発売されました。
この鏡筒は「小型版VSD」という位置付けで、いわゆる写真鏡(アストログラフ)です。
直焦点ではフルサイズ、専用の0.8倍レデューサー使用時は保証範囲がAPS-Cとなります。
(ただし0.8倍時でもフルサイズ周辺で光量は70%を確保)
さらに主鏡移動方式を採用しているため、ピント移動時に全長が変わらない事もウリのひとつ。

これは例えばフォーカサー使用時に便利ですし、取り付けも悩む必要がありません。
そしてこの度、Vixenさんから貸し出しいただき、試写する機会を得ることができました!
せっかくなので、まずは顔見せ程度ですが作例をご覧くださいませ。
直焦点(F5.5)での撮影結果・・ただしAPS-Cクロップ
ということで早速SDP65SSで星空を撮りに行ってきました!ちなみに赤道儀はGPD2・改。
三脚もHALですから、足先からテッペンまで、オールビクセンで構成しています。

なお、マウントについては直焦ワイドアダプター60DX EOS用を使いました。
ただしボディはSony α7・改なのでもう一つ、EOS->Sony Eアダプターを入れました。
(リンク先のK&F Conceptのアダプターがガタがなくていい感じです。個体差はあるかも。)
それでは作例を2つほどご覧いただきましょう。対象が違うため、都度露出も変えています。


いかがでしょうか?アストログラフらしく、周辺までキレイに星が写っています。しかし・・
あれっ?なんか映る範囲狭くない?
そう。撮っている時からなんかヘンだなとは思っていましたが・・APS-CクロップになってたOrz
そのおかげでフラット補正は全く必要なく、画像処理はとても楽ができましたけどね^^;
フルサイズ周辺でも90%の光量があるわけですから、当然のように全面フラットになります。
撮り直し!今度はモノクロ冷却カメラで
ということで撮り直しに出かけたのですが・・今度はモノクロ冷却を使うことにしました。
AstrodonのLRGBフィルターが手に入り、ようやく撮影に使えるようになったのです。
現在、こちらについては画像処理中で、丁寧な処理が求められるので少し時間ください。
ただし所見としてはモノクロのL画像にも耐えうるようです。屈折としては驚異的ですね。

以上、Vixen SDP65SSのご紹介・・というよりは顔見せかな?でした(笑)
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