VILTROX AF 16/1.8 Z (Sony Eマウントにも対応)
VILTROXの超広角レンズ AF 16mm F1.8 が Nikon Zマウントにも対応しました。
これだけ明るくワイドなレンズが、10万円以下(約8万円)とは様々な商品が高騰する中
まさに破格とも言える一本ですが、写りもなかなか優秀と非常に評判です。
そんなレンズをレビューさせていただく機会を得ましたので、その結果をまとめます。
結論から言うと開放から星景写真で使っていける、新定番になりそうなレンズです!
・Sony Eマウント用はこちら
・Nikon Zマウント用はこちら
まずは星景写真の作例をいくつか・・
早速ですが梅雨入りが遅れたおかげで星景写真を撮ることができましたので
いくつか作例の紹介ということで載せておきたいと思います。尚、カメラはNikon Z6です。
これは時間かけた割に思ったよりいい感じにならなかったな・・追尾すればよかった。
こっちは光害こそ目立ちますが天の川に沿って蛍が飛んでていい感じになったと思っています。
レンズ性能徹底チェック!収差の出方や絞りの効果など
まずはレンズの性能チェックその1:RGB3色分解です。色収差の程度が分かります。
今回は10秒間露光した画像の右上隅を拡大して調べることにしました。
分解するとやや青ハロ傾向にあることがわかりました。実際、星はやや青くなります。
ただし等倍レベルでこの程度なので全体やRGB合成表示では気づかない人もいるかも。
収差の程度としては少ないレベルです。ちなみにこの個体はほんの僅かBが片ボケでした
(ただし明確にわかるほどの方ボケではありません、センサー起因かも?)
レンズの性能チェックその2:絞り効果(全体)
次に絞りを少しずつ変えながら撮ってみました。まずは全体表示で周辺減光の具合を。
なお、露光時間はどれも10秒、ISO1600と絞り以外の設定は全て共通としております。
今回は中央に光害があるため、より目立つ構成とはいえやはり周辺減光は大きめ。
はっきりと開放から認められるレベルでF2.8まで絞ってもまだまだ残っています。
次にやはり右上隅を拡大して並べ、絞りによる星像の変化を調べてみました。
こちらは明らかな違いこそないものの、確かに絞ると少しシャープになるという印象。
開放よりはF2.8の方が良像ですが、この程度の差なら開放のほうが良いように思います。
星景写真の新たな定番!VILTROXの進化を見せつけられた一本
いかがだったでしょうか?結論をもう一度言いますが、
星景写真のニュースタンダードになり得るコスパ最高の一本
です。正直、こんなに写るとは思っていなくてかなり驚いています。というのも・・
以前レビューさせていただきました 23mm F1.4 なんて APS-C用でしかもハロ出まくり。
明るいけど星空撮るのには少し苦しい、という代物だったんですね。あれから約5年。
VILTROXの光学設計技術はとんでもなく向上したのか、もはや別メーカーという印象です。
ただし、流石にNikon純正のF1.8シリーズには一歩及ばないということもまた事実でしょう。
というか、Nikonの超広角が化け物すぎるんですよね・・ここは値段と画角をとるか?
それともよりシャープなレンズをとるか?個人個人の好みや懐事情によるところでしょう。
なお、カメラレンズは個体差が顕著に出る製品です。同じものを買っても同様の結果になる
とは限りません。あくまでもこの記事は参考材料の一つということでお願いいたします。
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