伝説のタムQが復活!ミラーレス専用で新登場!
タムQ、あるいはタムキューと呼ばれ親しまれたTAMRON 90mm 等倍マクロレンズ。
お求めやすい値段ながらもマクロ領域でのシャープさで人気がありました。
ただし一眼レフ時代の設計で、天体写真を撮ると星はシャープなものの青ハロが多く
開放のF2.8からF5.6程度に絞らないとまともに使えないという印象でした。
まぁお値段を考えたらそこまで高望みはできないレンズでしたが。。
そのタムQがついに!ミラーレス専用設計で生まれ変わりました!
なお、対応マウントはSony E / Nikon Zで本日(24/10/24)同時発売となりました。
このレンズについてタムロン(株)様より貸し出しいただき試用する機会をいただき
さらには星野写真をガッツリ撮影する機会を得ましたのでご覧いただきましょう。
結論から言うと新定番になり得るくらい、非常に優れた一本ということが分かりました!
紫金山ーアトラス彗星の撮影
まずはレンズの評価というより画角がちょうど良かったので、話題の彗星を撮りました。
この時は思ったより尾が伸びていない(というか淡い部分が雲に隠れてしまった)為
広角よりも中望遠レンズくらいがちょうど良い感じだったんですね。
カメラも赤い星雲を撮るわけではないので、未改造のボディを使用しております。
ちなみにこちらは軽い画像処理で済ませているため、周辺減光などが見受けられます。
オリオン座(鼓星)付近の撮影
次に90mmの星野写真といえばこれ!というくらい定番のオリオン座付近を撮りました。
まぁ上の方は見切れてしまうので「鼓星」を切り取ることになるのですが。。
いずれにしてもこっちは赤い星雲がメインなのでHαが写る改造機を使っております。
そして不要な赤外や光害カットのため、途中に分厚い干渉型のフィルターを挟んでいます。
もちろん単なるテストではなく、ガイドをかけ様々な補正もして画像処理も施しました。
ちょっとやりすぎた感、あるかな?とにかくかなり強調した状態で四隅等倍像は。。
これ、めっちゃいんじゃねぇの?
おそらくスケアリングエラーのため下の星が少し伸びていますが、それ以外はほぼ完璧!
色収差も非常に少なく、今まで星野写真の定番だったアポゾナーよりも目立たない印象です。
レベルとしてはRGB分解してようやく若干の青ハロ傾向が見られる程度、という優れもの。
しかもこれは干渉フィルターを通している状態ですから、テレセン性の良さも伺えます。
(テレセン性が悪いレンズは干渉フィルター使用時、周辺で星が結像しなくなるため)
星野写真の新定番となり得る中望遠レンズ:新生タムQ!
いかがだったでしょうか?いやはやこれは・・
星野写真の新定番となり得る中望遠レンズ
といっても良さそうです!それだけ旧タムQからの進歩を感じました。実際に比べてみると
こんなに違うんですね(2004年発売の方はModel 272E / ボディはNikon D810A)。
ただしその分、値段は上がっておりおおよそ税込10万円前後です(Zの方が少し高い)。
それでも中望遠トップクラスの写りと考えれば、納得はできる価格設定だと思います。
それにしてもマクロなのにほとんど無限遠ばかり撮ってました。タムロンさんスミマセンw
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