TTArtisans 100mm F2.8 2X MACRO が星空向きな件

天体写真(機材)
今まで様々なカメラレンズを天の川をはじめ、星空撮影に使ってきましたが新たにまた、シャープな一本が加わりました。その名もTTArtisans 100mm F2.8 2X MACROです。二倍マクロと本来は超接近戦に使うものですが、フルサイズ最周辺を除けば無限遠でもほぼ完璧な写りを見せてくれます。

TTArtisans 100mm F2.8 2X MACRO

この度、Youtubeチャンネルの方にレビュー依頼があったマクロレンズです。

本来の用途は二倍マクロなので超接近して撮影するための一本ですが、なかなかどうして。

星空を撮影してみたらよく写るではありませんか!

パーフェクトとは言えないですが一本税込6万円ということを考えれば大健闘だと思います。

せっかくなのでこちらのブログでも描写性能などについて紹介しておくことにしました。

なお、もう一つ特筆すべき点がありまして、それが一眼レフにも対応しているということ。

デザインを見ればミラーレス用は延長筒のようなものが付いていることがわかりますね。

天文用としてはまだまだEOS6DやD810Aが使われているという現状がありまして・・

いくらシャープでもミラーレス用のレンズは装着できないという根本的な問題があります。

最近はすっかり一眼レフ用のレンズも姿を消してしまったので、これは貴重な一本です。

レンズの質感や使用感など

まずは軽く質感などをみて行きましょう。金属鏡筒でガッチリとした作りのレンズです。

ピントリングはかなり重く、滅多なことではズレません。天体撮影する上では好都合です。

また絞りリングもしっかりとクリック感があり、こちらも非常に良い感じだと思いました。

ちなみにレンズ前方にあるネジ穴はコールドシューアダプターのためにあるようです。

マクロレンズなのでライトやサポーターの装着ができるように、という配慮だと思います。

一応、何枚か最短撮影距離付近で写真も撮ってみました。

ちなみにこちらはNikon Z50II を使っていますので、見かけの倍率は3倍となります。

フルサイズ対応ですがあえてAPS-C機を使うことで最大撮影倍率を稼ぐこともできます。

その他にも何枚か写真撮ってみましたが、写りは良さそうに思いました。ただし・・

フードは付属しません

おそらく二倍マクロということでかなり被写体に寄るため、フードが使えないのでしょう。

ただ、中望遠レンズとして使う時は逆光など、特定の場面で弱点を曝け出すこともあります。

最近は3Dプリンタもありますし、最悪、黒画用紙を巻き付けてもいいですが・・

天の川ハイライトの作例

それではいよいよ、作例として天の川を撮ってきましたのでご覧いただきましょう!

ただいくつか忘れ物があって・・ノーガイドでノーマルカメラを使う形になりました。

・TTArtisan 100mm F2.8 MACRO 2X
・Nikon Z6 ( 30sec / F2.8 / ISO6400)
・64-Stacked / Flat&Dark / SS-one (no guider)

よく写ってるじゃないか!

と個人的には思うことができました。ライブビューの段階から手応えはありましたね。

画像処理をしている時にも、中央部に関してはアポゾナーとほぼ同じくらいの感覚でした。

今回は天体用のカメラではないZ6を使っていますが、D810Aなら発色も良くなるでしょう。

ただし最終的には5-10%程度トリミングしています。というのも四隅等倍像を調べると

急激にフルサイズ最周辺で劣化します。これはMTF曲線とも一致する振る舞いです。

なおやや片ボケのようにも見えますが、これはアダプターに起因する可能性もあります。

とは言え調整したところで周辺のサジタルコマフレアは大きく、トリミングが必要でしょう。

結論:最周辺以外はほぼ完璧!レフ機も使える貴重な一本

いかがだったでしょうか?個人的には星野写真の撮影にもじゅうぶん使えると思いました。

ただしフルサイズ最周辺では急激に星が伸びるため、少しトリミングは必要です。

それでも一本約6万円、しかも一眼レフ対応ということを考えると、貴重なレンズです。

シャープな天体写真を撮りたいという方にもじゅうぶんオススメできるかなと思います。


改造機を使ってのテレセン性の調査などはまた機会があればやりたいと思います。

メガネケーブルを忘れる・・というかメイン機材に全て吸われる!事を忘れていました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました