日本全国で観察できると言うことで、大注目を集めた今年の皆既月食。残念ながら天気には恵まれず途切れ途切れになってしまいましたが、何枚か写真に収めることはできたので、記念(残念賞?)に載せておこうと思います。撮影に行く場所、間違えたな・・
皆既月食を撮ってきました
2025年9月7日24:00-30:00(一般的には8日0:00-6:00JST)の間、月食が見られました。
特に27:00を挟み1時間程度、皆既月食となった為、非常に見応えがあったと思います。
自分も一応、撮ってきたのですが撮影当日は・・

空一面雲に覆われ、しかも北の空では稲光もしているくらい、非常に厳しい状況でした。
南東方面は晴れていましたので少し足を伸ばし、周防大島まで行けばよかったかも・・
とはいえ機材をセットアップした後だしもう間に合わない。
仕方なしに、ここで天気の快復を待ちました。正直、全く期待はできませんでした・・
月食の経過
以下、かなり雲が多く途切れ途切れにはなってしまいますが、月食の経過です。
・9月7日 25:39 (9月8日 1:39JST)

Nikon Z6(1sec/ISO3200) / Vixen GPD-2 SS-one mod. (光学系については後述)
すでに半影食は始まっているはずですが、雲で影ってるようにしか見えない状態です。
・9月7日 26:04 (9月8日 2:04JST)

Nikon Z6(2.5sec/ISO400) / Vixen GPD-2 SS-one mod.
かなり欠けてきました。ほんの一瞬、雲間から顔を出した瞬間の月を捉えました。
観察する上では邪魔ですが、流れる雲が写真表現としてはカッコいいかもしれません(前向き)。
・9月7日 27:16 (9月8日 3:16JST)

Nikon Z6(10sec/ISO1600) / Vixen GPD-2 SS-one mod.
食分がほぼ最大になる時間です。この食分1.0以上の時間帯はちょうど、雲が切れました。
相変わらず北の空には稲光が見えていたので、まさに奇跡としか言いようがありません!
ちなみに月が暗くなった事で周りの星々がポツポツと写るようになっています。
・9月7日 27:53 (9月8日 3:53JST)

Nikon Z6(1/4, 1/2, 1,2sec/ISO1600) / Vixen GPD-2 SS-one mod. / HDR
皆既月食が終わり、徐々に明るくなる頃です。時刻はすっかり、夜明け前です。
写真としては「ターコイズフリンジ」が見られるので、食分は0.5〜0.7くらいが面白い。
しかし残念ながら部分月食はほとんど曇って撮れなかったです。
そんな中でなんとか撮影できたのがこちらの一枚で、薄ら明るい側が青っぽくなっています。
グラデーションがなかなかいい感じに表現できたと思います。尚、HDR合成しています。
・9月7日 28:27 (9月8日 4:27JST)

Nikon Z6(1/125sec/ISO800) / Vixen GPD-2 SS-one mod.
また低空は薄雲が湧き出してしまいました・・この後、すぐに隠れてしまい撮影を断念。
最初から最後まで見れるという触れ込みでしたが、こればかりは仕方がないですね。
撮影に使用した望遠鏡:SVBONY MK127
本当はいろいろな方法で月蝕を撮影して楽しもうと、画策しておりました。
しかし円周魚眼を含め、広角側はあまりに雲が多く、諦めざるを得ませんでした。
なんとか途切れ途切れの雲の合間から、望遠鏡を使った撮影だけこなせたくらいです。
ちなみに今回使った望遠鏡はSVBONY MK127です(レビュー動画も出しています)。
ただ、若干の予定変更等がありまして、当日あたふたとリングパーツを組み合わせました。
その結果、2インチスリーブにED屈折用の0.8Xレデューサーを突っ込むという形に・・
とはいえこれでも月面はそこそこ写ってくれたので、結果オーライといったところです。
望遠鏡自体はものすごくシャープで500倍といった高倍率にも耐えうる性能です。
これで土星も見てみたのですが、破綻せずくっきり見えて驚いたことを覚えています。
(動画の方では3000円引きのクーポンがついています。ただし10/31までの期間限定。)
ということで思い通りには行かなかったですが、記念撮影はできた今回の皆既月食。
絶望的な状況ながら諦めずに待ち続けて良かったと、改めて思っています。
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