使いやすカメラとは?(原稿)

カメラ
この記事は「使いやすいカメラとは?Nikon Z50IIにハマった理由」
で読み上げた文章の原稿となります。A4二枚分なのでそこそこ長めです。
もしご覧になりたいと言う、数奇な方がいらっしゃしましたらご参考までにお願いします。

使いやすいカメラってどんなもの?

最近、私はNikon Z50IIを購入し、とても感触が良く「使いやすい」と感じています。これは今までのカメラにはあまりなかった感覚で、使っていてストレス要因がすごく少ないのです。その理由って何だろう?と、考えて言葉にしたかったのでこの動画をとることにしました。といっても、アドリブではうまく話せなかったので、文章を紙に書いてそれを読み上げることにしました。

さて、最初に「使いやすい」って何だろう?という点について考えてみたいと思います。まずは質問ですが、皆さんにとって使いやすいカメラとはどんなものでしょうか?そのメーカーの最上位機種で高機能・高性能なものでしょうか?それとも、とにかく小さくて軽快に撮影できるものでしょうか?もしくはどんな悪天候でも安心して使える頼もしい一品でしょうか?あるいはほぼ自動で思った通りの撮影結果を得られるものでしょうか?おそらく答えは一つではなく、個人個人で変わってくる部分だと思います。また被写体や撮影シーンによってもその最適解は違うものになるでしょう。あるいは人間のすることですから、気分によっても変化するかもしれません。

私にとってこの使いやすさを感じるカメラには、まず欠かせない共通点があります。それはグリップを握った瞬間「あ、これいいな」という感覚が、最初にやってくるのです。これを一番最初に感じた機種がNikon D40でした。当時はスペックなんて全く分からずカメラのキタムラで触ってみて何となく良さを感じて購入したのがD40という機種だったのです。正直なところ、バルブ撮影が一番の目的でしたから今となっては良い選択ではなかった、といえるかもしれませんがそれでもカメラとしてはお気に入りで、今でも使っているくらいです。

そしてこの感覚は厄介なことに、いくら高機能なカメラでも感じることが出来ない場合もあるのです。D40の反動からか、それ以降はある程度仕様を調べてからカメラを買うようになりましたが、正直に言って最初に「あ、これいいな」という感覚を味わった機種はあまり多くなかったです。もちろん、ありとあらゆる機種を試したわけではありませんが、どうも自分にとってベストマッチな一台が見つかりにくい方法を採っていたんじゃないかと思います。もっともZ50IIも最初に触ったわけでは無く、完全にスペック買いしてしまったカメラでしたが。

また自分の場合は「使いやすい」の中に「気兼ねなく使える」という意味も含まれているんじゃないかと思います。端的に言うと、カメラのお値段です。どうしても高級寄りになってくると慎重に扱いすぎてしまい「どこかにぶつけたらどうしよう」とビクビクしながら使っているような感覚になってしまいます。もちろん、光学製品ですから・・あ、ここでいう光学は高い額ではなく光に学ぶと書くものですが・・いずれにせよ慎重さも求められると思います。しかしそれによって、せっかくのシャッターチャンスを逃しては台無しですし、そもそもカメラの意味がありません。私にとって毎日持ち出してある程度気楽に使えるボーダーラインは10万円前後だと思いました。20万円を超えると尻込みをしてしまうことが多いですね。ただし、いわゆるフラッグシップ機はとても頑丈にできていますからそういう意味では高価でも気兼ねなく使えると言えるのかもしれません。もっともそこには手が届かない、なかなか浮かばれないワタクシです。だからそういった機種のレビューは私にとって本当に貴重な体験なのです。

いずれにせよ、私にとって使いやすいカメラの共通点は握った瞬間の感触の良さ、そしてあまり高価すぎない日常使いできるという2点がまずは挙げられるかなと思います。

その上で、となりますが・・

感触も大事だが高性能な方が使いやすいのは事実

やはりできるだけ高性能なカメラの方がストレスは少ないと感じています。わかりやすいのがオートフォーカスで、どんなにいいレンズを使ってもピントが合っていなければ基本的に写真になりません。特に野鳥撮影の場合はそれが顕著で、瞳認識があるかどうかの違いはかなり大きいと感じています。他にも連写や手振れ補正、積層型センサーなど役に立つ機能やハードもありますが個人的にはまずはピントが大事かなと思っています。

ちなみに私は高機能と高性能は少し違うような気がしています。前者はより色々な事が出来るという意味合いで、後者はその一つ一つのレベルが非常に高いという意味だと考えています。もっとも特に高級カメラになればそれらが同居していることも多いですけどね。

その機能についてですが確かにZ50IIではZ9等のいわゆるプロ機と比べ、控えめではあるものの個人的には充分だと思っています。むしろ必要なものに絞られているため、やはり「使いやすさ」を感じるくらいです。

以上のことから、私にとってZ50IIという機種はD40に感じたような持った瞬間の良さ、ある程度気兼ねなく使えるという気楽な点、さらには自分にとって必要充分な高性能化が図られている、というカメラなのです。また仕様としても当時D40を使っていて感じた、バルブ撮影時のストレスなどがありません。むしろ従来のニコン機と比べ改善されているくらいです。いずれにせよ感触良く、必要な機能があり、その一部は高性能という、まさに私とって理想のカメラなのです。

「理想に近いカメラ」を手にして起きた変化

そしてこの理想を手にしたことによって、自分の中である変化がおきたような気がします。今まではカメラのレビューで終わってしまう事が多く、少し写真を撮ったらストレスの方が大きくなり、それが買い替えの要因になっていたように思います。あまりそれぞれにじっくり向き合ってこなかった点は反省点でもあります。しかしZ50IIは今の所、非常にはまっているカメラですから「これで写真を撮りたい」という意欲の方が湧いてくるようになりました。実際に最近撮った写真を自分で見直してみると、以前よりも表現が良くなったように感じています。人からするとそんなに変わってないかもしれませんが。具体的には以前は野鳥をとるだけで精一杯だったものが、ようやく野鳥写真になりつつあるんじゃないかと思っています。一方で最新機種については興味がなくなったわけでは無いものの、以前ほど追っかけをしようという気があまり湧かなくなってしまいました。

ただしこれらの点はあくまでも「手に取って使うカメラ」にのみ、言えることです。たとえば天体写真ではとにかく画質を最優先しています。冷却CCDカメラ何て使いにくいカメラの代表例ですからね。しかし一方で星景写真はやはり、ある程度使いやすいものであってほしいのです。特に最近の機種ではスターライトビューやバックライトイルミに対応したカメラも登場しており、これらはサポート機能として非常に優秀です。前者についてはZ50IIにもありますが、後者はZ9の特権なのでこの点に関しては少し歯がゆい所です。センサーサイズも基本的に大きい方がいいですからね。ただしレリーズ規格に関してはZ50IIで大幅に改善され、他のニコン機にはない「使いやすさ」を提供してくれているように思います。この周りの機器との接続も大事なところです。

さて、長々とお話いたしましたがここまでご清聴いただいた方、ありがとうございました。とにかく私としてはニコンZ50IIを非常に気に入っており、これからどんどんこれで写真を撮りたいといういわゆる写欲が湧いているところです。基本的にAPS-C機ですから望遠側の撮影が中心、つまり私の場合、野鳥撮影が中心となりますがまだまだ使ってみたいレンズなどもあります。せっかくのレンズ交換式なわけですからレンズの方はとっかえひっかえしながら遊んでいきたいと思っています。それでは。


と言うことで、今とてもNikon Z50IIというカメラにハマっているところです(笑)。

天体撮影用としてはAPS-Cということもありあくまでサブ機のような扱いとなりますが

例えば10mm F1.2の様なレンズが登場すれば星景用として活躍の場が広がるかもしれません。

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